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ぎっくり腰

トッ然、ギクッと言う感覚とともに腰に痛みを生じた経験があるかもしれませんね。これは医学的には急性腰痛症と呼ばれますが、一般的な俗称であるぎっくり腰について解説します。

どうして突然、腰の痛みが起こるのかは、筋・靱帯や関節の炎症や捻挫により発症します。

有力な原因は骨盤帯にある仙腸関節の捻挫と考えられています。
院長の過去の臨床例においても、仙腸関節捻挫がほほ間違いないと考えています。

仙腸関節は骨盤にある仙骨と左右の寛骨より構成されている関節です。

この関節は大変強靭な複数の靱帯と筋で補強され可動性は数ミリと僅かであり、急激な屈曲や捻転により靱帯や筋に部分断裂やロッキングが生じ、急性腰痛を引き起こすと考えられます。

はじめてぎっくり腰を起こすパターンは?

例えば床にある荷物などを持ち上げる際に体を前に倒すと骨盤帯の後方移動が起こり重心が足部より後に移動します。

この時に寛骨は股関節を通る横軸で大腿骨上で前方に回旋していきます。

腰椎は上方から下方へ曲がっていき、最後に腰痛5番が屈曲し同時に仙骨もうなずき動作(前屈)していきます。

骨盤をつないでいる下肢や体幹の筋肉が伸びきると、寛骨に対して仙骨はうなずき動作(前屈)が出来なくなりますが 寛骨は大腿骨上を前方に移動する応力が発生し続けます。

しかし、ある時点で仙骨はうなずき運動から起き上がり運動への応力が発生します。

通常、この逆転現象が生じる時に靱帯や筋に強い障害を受け、所謂ぎっくり腰になる場合が大半であると考えられます。

そのため、荷物などを運んだり、持ち上げたりする際は、膝を曲げ重心を落とすことが肝心で、中腰などで は最も起す危険性が高いと言えます。

但し、一旦仙腸関節にズレが生じ、完治しないでいると、軽い捻転や前屈時などでも容易に腰の痛は再発します。

軽い動作でもぎっくり腰は再発しやすい。

上記のように、一旦発症し放置していると軽い動作で痛みがぶり返す事がわかっています。

しかし、全ての方が再発するわけでもなく、また、腰に起こるだけでなく、大腿二等筋と呼ばれる太ももの裏の筋肉がとっ然過緊張を起し動けなくことがあります。

これは、骨盤にある仙腸関節が何らかの要因でロッキングを起したために生じ、坐骨結節に直接付着して いる大腿二頭筋も可動性を失ったために生じる現象です。

腰と足は別では?ないかと思われるでしょうが、根本的な原因はおなじであるため治療も仙腸関節を触ることで改善されます。

当院での施術法

最も即効性のあるぎっくり腰治療が鍼灸で、急性に起こった筋肉・靭帯の炎症を緩和する事ができますが、但し、重症例はどんな太い鍼を何本使用して効果が殆んど無い事もマレにあるますので、少し緩和してからなら効果を発揮すると言えます。

根本的な痛み解消は骨盤の矯正です。

仙腸関節捻挫でズレが生じていると、各人の生活パタンーンにもよるのですが、これを完治させない限り、慢性化する恐れがあります。

ぎっくり腰発症後は痛みの生じる上前腸骨棘に特徴的な変位が生じてますので、変位側寛骨を矯正することで再発することを防ぐ事が出来ます。

特徴的な変位は仙腸関節の可動性検査からもよく把握できますので、急性期には痛みのため触る事が出来ない例もありますが、少し治まれば、仙腸関節ロックキングを取り省く手技で、痛みは緩和もしくは消失します。

慢性的に痛みを繰り返す例では、仙腸関節がロックングが固定化している可能性が高いため、根本的に矯正する必要が あると言えます。

初期の発症から期間が経過すればするほど、単に矯正しているだけでは容易に再発するため、ご自宅が職場でも 養生するために、一定期間急激な捻転動作は避ける必要があります。

ロックキングが固定化している例では、自然に戻ることはありませんので、腰部に負担 の掛からない生活をおくるか変位を正常に戻すかになります。

自宅での対処

最も大切な事は安静と冷却です。

よく動かしたほうが早く治るという言はれるますが、それは症状が軽いぎっくり腰の倍ですので、酷い場合はさらに悪化しますので注意が必要です。

急性期では、どんな治療法でも効果がない人がまれにいますので、その場合は自分が一番楽だと思う姿勢で横になり安静にすることで、強い痛みは数日で引きます。

腰部に強い痛みのがある場合は消炎鎮痛剤や外用薬・腰部にブロック注射・座薬などが使用されます。

しかし、症状が酷い例では、ブロックも座薬も全く効果がありませんので、強い痛みが引く数日から1週間は安静にしていしょう。