中高年の女性に多い膝関節の痛み

膝の関節に痛みを訴える患者さんは中年以降の女性に多いと言はれます。

中高年の婦人に痛みを覚える方が増えるのは、加齢による関節変形によるものだと考えられれています。

一説には数百万人が罹患していると想定される変形性膝関節症について知りましょう。

変形性の膝関節症とは?

大腿骨(太もも)と頚骨(すね)の二本の骨が、様々な膝関節の運動をするところですが、 その骨が合さる間には水分を含む柔らかい軟骨と言はれるものがあります。

軟骨は走ったり跳んだりする時に、 その衝撃を和らげるためのクッションの働きをします。

しかし、加齢とともに軟骨の中の水分量が減少し、関節運動が滑らかに行われなくなります。
滑らかに関節運動が行われなくなるだけでなく、次第に軟骨が擦りあって2本の骨が直接すれる程に変形していき痛みがでてきます。

変形するのは軟骨だけでなく、その周辺組織の炎症による痛みや筋力の低下も現れてきます。
これが現在の医学で考えられている膝関節症と呼ばれる病気です。

施術法について

痛みや膝腫れが酷い場合は注射器で水を抜きまが、水が溜まるのは生態防衛反応とも言える現象ですので、注射針で水を抜いてもすぐに溜まりやすいと言えます。

ヒアロルン酸ナトリウム関節腔注射により、関節軟骨の表面を覆っている組織破壊を防ぎます。

その他、薬物療法や理学療法などが行われるのが一般的です

変形が酷い場合や痛みが強いなどは手術の適応となります。人工関節置換術と言うはれる人工の関節を装着します。

但し、手術しても痛みがとれない場合や、膝関節の動きが低下する事や、術前より痛みが酷くなる事も 実際にありますので、手術は最後の最後に選択することをお勧めします。

根本的な痛みの原因が骨盤の捻れから生じている可能性が非常に高いために、ねじれを解消しない限り膝変形は進んで いきます。

太ももや下肢の筋肉が衰えるのは、あくまでも二次的な要因であるために、根本的な治すにはねじれを解消する以外ありません。

鍼灸を併用する事で急性期の痛みを緩和し、緊張した下肢の筋肉を緩和させる事が出来ます。

当院ではオリジナル矯正法と鍼灸で施術にあたっています。

骨盤の機能異常による股関節位置的変化から太ももの足(大腿骨)の外旋もしくは内旋、腸骨の回旋による下脚長差、患足の荷重伝達機能低下などを代償した結果、変形が生じていると考えられますので、変形が進むと、矯正で正常な位置に戻しても、正常な歩行が出来ないため (重心を患足にかけれない)、元に戻ってしまいます。

そのため膝変形が進む前に施術を受ける事が大切です。

症状や特徴は?

最も有力な膝関節変形の原因は大腿の内側筋肉の衰えが起因していると考えられています。

内側の筋で ある内側広筋は、普段の生活でもあまり使われないので筋力が落ちやすいく、逆に反対側にある外側の筋力が強く働くため膝関節が外側に引っ張られO脚が生じます。

O脚になると足の外側に荷重がかかり、さらにО脚は進行し、内側に骨と骨とがぶっかり関節は磨耗していきます。
これにより関節列隙は減少し、炎症や腫脹が生じる事が痛みの真因と考えられています。

その他の原因には、肥満や過去に外傷を負った、或いはスポーツなどで膝に負担をかけ続けたなどの原因説があります。

現在でも上記の理由に基ついた医療が行われていますが、多くは骨盤の歪みに起因しています。

片側の骨盤の捻れから股関節の変位を生じ、具体的には、寛骨前方回旋による立った状態での太ももの裏(大腿二等筋)に異常緊張の長期化から、膝を真っ直ぐ伸ばせなくなる事と大腿骨の捻転による膝関節の接合面ので不完全な運動から関節の磨耗が進め変形を助長していくと考えられます。

変形が長期化すれば、大腿二等筋につらなるふくらはぎ(下腿三頭筋)に緊張も引き起こし、徐々に筋肉は弱体化し膝を支えきれなくなる悪循環に陥ります。

中高年の女性に多くみられるのは、男性に比べ筋力が弱く、加齢により筋力低下を招きやすいからで はないかと言はれています。