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腰痛と仙腸関節

仙腸関節は、前方で恥骨結合に固定され後方は多数の靱帯で補強されていて外力に対しても大変強固な関節で、AKA療法では最も重要視します。
また、 関節面は一様ではなく多様な形態であり、個人差も大きく必ずしもL字型の形質ではないため矯正においは、その点の考慮が大切となります。

左右の腸骨と仙骨より構成されているこの関節の運動には主動作筋と言はれるものがないために、体幹や下肢の動きにより連動し仙骨の前屈運動と後屈運動が主要です。
その他、寛骨の上下や前後の回旋などがあります。

前屈では寛骨に対して仙骨がおじぎをするような動きとなり仙骨全体の前下方への移動が起こります。

後屈では仙骨が後上方へ移動します。

この時、寛骨の上下の動き、前後回旋は単独では起こらずに、上方移動には後方回旋が下方へは前方回旋が組み合わされて起こります。

AKAの理論

AKA関節運動学では関節モビリゼーションに基つき、脊椎椎間関節モビリゼーションと仙腸関節モビリゼーションの技術から関節包内運動を正常化に導く手技です。

一見、簡単な手技にうかがえますが、かなり高度な技術を要しマスター するまでは、経験のある施術者について1年は訓練が必要とされます。

腰の痛みになぜ骨盤にある仙腸関節への治療が重要なのでしょうか?腰や膝、股など関節の痛みに対して、現在の医療は殆んど無力であり、たとえ画像診断で病変部位が発見されても、その器質的な変化が必ずしも痛みの直接的な原因とはなっていないとこは周知の事実であるからです。

腰痛などでは、以前に既往歴がある場合は殆んど仙腸関節の機能異常が存在するとされ、まずはその機能異常を見極めて腰、背中、胸、四肢など症状に対する関節包運動学の理論で治療が重要なのです。

考え方は、これまでの疾患分類にとらわれ ずに、主訴とする痛みの部位以外にも着目している点であります。

つまり痛みは主訴以外の部位の多発する場合が多くそれを見極めて治療を施していきます。

関節モビリゼーションをもとに考案された技術であるとされますが、現在では全く異なる技術として発展し関節包内運動を治療する最もすぐれた技術と言う位置つけであります。

従来の運動療法は生理学を基に開発された技術であり、運動器系の疾患では治療が不十分であり、関節包内の運動に対しては範疇に欠いた技術であったためであるとされます。

関節可動域運動(ROM)、伸張運動、筋力増強運動、筋持続力訓練、協調性訓練、リラクせーション訓練、神経筋再教育など従来の運動療法では十分な回復が見込めなかった腰痛や股関節や膝関節痛にAKAは効果を発揮します

カイロや整骨院・整体においても仙腸関節に対する手法を取り入れていりところは少数ですが存在し、基本的にはAKA同様に関節のロッキングを解除する目的で行われています。

民間療法で「神の手をもつ腰痛治療家」と言はれる方も、この方法を行っていますね。