姫路市整体鍼灸院HOME < 現代医学の対処< 脊柱の仕組み

人体を支える骨盤や背骨の機能

人間の体を構成している背骨は脊柱とも呼ばれ人体を維持していく上で欠かせません。

その土台となる部分が骨盤でわたしたちの体を維持する要と言えます。

人体にかかる荷重や衝撃を緩衝するため脊柱S字カーブ・椎間関節・椎間板がその役目をします。

S字カーブの仕組み

体の横から見ると、S字のカーブ を描いているのがわかると思います。

首の部分では前方に、背中の部分では後方に、腰のところでは前方にカーブしています。

もしこのカーブがなく脊柱が真っ直ぐ一直線なら、緩衝作用は働かなく、とても脆いものとなってしまうのです。

椎間関節の機能

上下の関係にある椎骨が、前方では椎間板によって、後方では上関節突起と下関節突起と呼ばれる関節によって連結されています。

椎間関節は、前への応力に対しても左右への応力に対しても抵抗できるような作りになって衝撃を緩衝する働きがあります。

椎間板にストレスが及ばないように上下の関節により保護する機能もあります。
それは、上下の圧力には強いのですが、ねじるような動作には弱いためです。

椎間板の機能

弾力性のあるゴムのようなもので外力に対しクッションの役目があります。

椎間板にはプロテガングリオンと呼ばれる物質が大量に存在し、水分を吸収して保ち、これがクッションとし働きます。

中心にある髄核の水分量は九〇%近くにもなるとされ、緩衝作用として大きな役割を果しているのと考えられています。

外側は線維輪と呼ばれ、多数の線維束が同心円状に重なって外壁を作り衝撃を緩和します。

一時的な圧力や負荷が生じひずみが発生しても、椎間板への負荷が取り省かれれば圧力によって漏れ出た水分が再吸収され緩衝作用は正常に戻ります。

新陳代謝の低下や髄核内の水分量減少などや、骨盤の前傾や後傾などで過度に負担がかかると、クッション作用は低下していきます。

老化による退行変性もクッション作用低下の原因となります。

老化よる変性は、弾力性・ 伸展性の低下した椎間板にねじれやひねり応力が発生と線維輪にひび割れや断裂などが生じ大きな負荷に対して脆弱になります。

老化による変性が進むと大きな負荷や動作に対し回復が遅れます。

仙腸関節が重要な機能をしています

左右の寛骨と中心の仙骨に、その下にある尾骨から構成されているのが骨盤帯です。

上からの荷重や重力と下からの抗力を分散させる働きがあります。
また、 腸骨から構成された左右の寛骨と仙骨との間で仙腸関節を作り靱帯で補強されています。

仙腸関節は、上からと下からの圧により閉鎖力を高めて歩行時に安定的に働く作用があります。

動きはごく僅かであるため、これまで不動関節であると考えられてきましたので、 腰痛が起こる原因としては、ほぼ無視されてきたと言えるでしょう。

この関節面は他の関節と比べてもピッタリと適合する事はないため、不適合関節と考えられてき きましたが、人類が二本足歩行をするうえでなくてはならない、最適な関節と考えられています。

このように骨盤は腰痛を考える上でも大変重要な働きを有していると言えます。

その他、男性と女性では形状が違うわけですが、女性の場合は産道としての役割もあるため広くて浅いように作られています。

機能自体に男女差はありませんが、性差の違いが外見からでも察しがつきます。