出産前後のお尻や腰痛の原因~施術法

どうして出産後にお尻や腰に痛みを生じるのかは、骨盤帯に由来します。

女性は分娩時期が近つくと骨盤を結んでいる多数の靱帯が弛緩すると考えられ、これは分娩を円滑にするための働きなのですが、出産時に弛緩した靱帯は、自然に緊張を取り戻すのです。

しかし、この機能が円滑に働かない場合や、靱帯の弛緩している時期に、お仕事などで腰に負担がかかる動作を頻繁に行ったなどが誘因などにより、仙腸関節面での正常な運動が阻害されることで痛みがおこると考えられます。

症状は?

対策と施術法について

通常、無理な姿勢をとらないようにすれば産後の痛みは治りますが、思うように治らない場合は早い目に産後用の骨盤ベルトの着用により、靱帯筋を安定させる事が大切です。

市販のベルトを購入する場合、安価なものは避けましょう。

安価なベルトは仙腸関節を締める用を成しませんので、出来れば二重ロックになった滑り止め付きの物を選ぶのが最適です。

寝るときには着用は控え、日中でも苦しいよだと着用は控えましょう。

但し靱帯の弛緩が長期化で固定している例では自然にズレが戻る事はマズ考えられませんので、一向に回復が見られない場合は歪みを矯正する必要があります。

歪んだ状態でベルトを締めても元にはもどる可能性は殆んどないと考えられますので、自宅で長期間ベルトをしても一向に改善されないなど、お近くのカイロや整体院を尋ねてみてください。

骨盤の不安定が靱帯の弛緩だけによるものだと、早く治ります。

出来れば、矯正をしてもらった後にしっかりベルトでサポートしましょう。

上述のように骨盤にある仙腸関節の閉鎖力不足による腰に臀部に痛み違和感を感じていると考えられますので、正常な仙腸関節面での滑走を取り戻し、鍼灸で血流改善を図る事が当院の施術となります。

初期の段階なら一度の施術とベルトの着用により生活面で腰に捻りが過度に入る動作を控えて頂くことで緩和・完治します。

出産から数年~十数年経過している例では、仙腸関節のロッキングと回旋による固定化が考えられるために、それを解除する矯正と、治癒を促進するための鍼灸を施し、ベルトの着用による養生が必要です。

ベルトと養生

出産してからの腰の痛みは特別なものでなく通常の骨盤帯の機能以上として扱います。

病態としては 仙腸関節の閉鎖力不全に起因するもので手技後のベルトで安定させることで改善します。

機能以上が 長期化している場合は、施術後の養生が大切となります。

出産以前より腰痛があった、かなり前より慢性的な腰痛もちであったなどや、子育てでゆっくりと休むことは難しいなどの際は、再発をしやすいためにやや改善に日数かかかります。

再発をしながらもか徐々に改善していきますので殆ど心配はいりません。